コラムトエ

兵庫県西宮市にある久我美術研究所から発信する美術に関する「コラムと絵」を載せていきます。

青山政吉展


画家たち、6

5月22日まで、西宮市大谷記念美術館で「青山政吉展」が開催されていた。青山政吉とは、どのような画家かというと・・・         
「大阪で料亭を営む家に生まれた青山政吉は、幼い頃より絵を好み、京都市絵画専門学校で日本画を学ぶかたわら、黒田重太郎のもとで洋画を学びました。    1954年に滞欧を果たし、二紀会の同人になりましたが、退会後は美術団体には所属せず、やがて水彩による風景画を描くようになります。日本画にも洋画にも相通じるところのある水彩画は、両方の技法の接点を追求してきた青山政吉にとって、日本画の繊細さと洋画の緻密な構成力を存分に発揮できるものでした。   1997年には「近畿百景」シリーズが始まり、やがて代表作となる「万葉百景」「日本百景」へと繋がっていきます。現地での制作にこだわり、日本中を旅して描いた風景の数々は美しい色彩にいろどられ、穏やかに四季の美しさをたたえています。」(西宮市大谷記念美術館のHPより)  

日本百景」を見た感想は、色彩がとても美しく、どの作品も完成度の高い絵になっているということ。いい絵だなあとつくづく感心した。どの作品も、見た瞬間ハッとするところがあって実に新鮮で、やはり、作者がどの風景にも心底感動して描いたからなのだろうと思う。        

掲載したのは、利尻富士を描いたもの。