2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
絵が上手くなりたいと思ったら、ただ一生懸命にたくさん描けばよいというものではないだろう。描けば描くほど技術は向上するだろうが、肝心の絵心が成長するかどうかは分からないからだ。 ボナールの1934年1月22日の覚え書きに、「いけないのは自然の…
趣味で絵を描いていく人は、専門家(プロの画家)をめざす人なら一応は習得しようとする技術としての写実表現をちゃんとこなせる必要はないし、それでもいい絵を描けるようになる。 それには、自分の絵の長所を発展させていけるような方向を見つけることが大…
上に掲載したのは前回と同様、アルフレッド・ウォリスの作品。 帆船の帆が海と同じ色なので分かりにくいし、右下の灯台と右上の家が同じ大きさで描かれていて、近景と遠景の区別もない。けれども、とても惹きつけられる絵だなあと感心してしまう。 70歳に…
前回述べたように、プロの画家を志している人と趣味で絵を描いていこうと思っている人とでは、基礎として習得すべきことが少々異なるので、両者を区別して考える方がよいだろう。 そうではあるけれども、プロの画家が描いた絵が、趣味で描いている人のものよ…