コラムトエ

兵庫県西宮市にある久我美術研究所から発信する美術に関する「コラムと絵」を載せていきます。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

絵を描くのが上手くなる方法、その51

前回は20世紀初めのニューヨークを描いたジョン・マリンの風景画を紹介した。このような「街」をモチーフとした風景画は、西洋絵画でいうと古くはフェルメールの「デルフトの眺望」やベネツィアを描いたカナレットの作品をはじめ、殊に印象派以降の画家の…

絵を描くのが上手くなる方法、その50

旅行などに行って、気に入った景色の写真を撮って(できればスケッチをして)、それを見ながら風景画を描く場合、ちょっとゴチャゴチャしていて描くのが大変かなと思うくらいの景色を選んだ方がよい、絵にしやすいからだ。このようなことを前回は書いた。な…

絵を描くのが上手くなる方法、その49

前回の続き。前回掲載した明石海峡大橋と夕日の写真は大変美しいものだが、これを描いていい絵にするのはちょっと無理なんじゃないかと書いた。なぜそう思うかというと非常にシンプルな風景なので、描くこと(描けること)がとても少ないからだ。ほぼシルエ…

絵を描くのが上手くなる方法、その48

風景画を描こうと思ったら、まずは場所探しだろうが、絵になりそうな風景にはなかなか出会えないものだ。といっても、どのような景色を見て絵心がそそられるかは個々人の感受性の相違によって違ってくるわけで、「絵になる風景」というのは幻のようなものと…