コラムトエ

兵庫県西宮市にある久我美術研究所から発信する美術に関する「コラムと絵」を載せていきます。

辰野登恵子


画家たち、7

BBプラザ美術館で、T氏コレクション展という小規模な展覧会が6〜8月に開催されていて、それの前期展を見たのだが、辰野登恵子の作品に接して結構感動した。辰野氏の作品は、私が学生の頃(かれこれ30年ほど前)から美術手帖などで紹介されていたので、時折、美術雑誌や展覧会で眼にする機会があったのだが、今回久しぶりに見て、いい絵だなあとしみじみ感心してしまった。殊に、絵画における色彩の力というものを、あらためて教えられた気持ちになってしまった。

辰野氏は、「私の神様はマチスです」と言う。また、「やはり、絵画は、壁ではなく窓でなければならない」とも述べている。
辰野氏の作品を見ると、上の言葉はたいへん納得できるし、後者の言葉にはとても共感する。ところで、辰野氏の略歴などは氏のホームページに詳しい。アドレスは・・・・・http://www.tatsunotoeko.com/

掲載したのは、練馬区立美術館蔵の辰野氏の作品。